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フィンランド国際交流・研修ツアーのご報告(梅田弘樹 准教授)

2013.04.18

2012年度末の3月20日〜27日にかけて、クリエイティブデザイン学科フィンランド研修ツアーが開催されました(学生4名+教員2名が参加)。前半は、本学が交流協定を結ぼうとしているラハティ応用科学大学(LAMK)があるラハティ市、後半は首都ヘルシンキ市を訪ねました。
LAMKデザイン学部では、まず建物全体を案内していただき、各学科の学生たちから彼らのデザイン活動について話を聴く機会を得ました。その後講堂へ移り、本学学生からLAMK学生約20名と教員数名に対し、各自の卒業制作と本学および仙台の街についての紹介プレゼンを行いました。もちろん英語でです。
ラハティ市ではほかに、周辺のデザインスポットとして、著名な建築家アルヴァル・アールト設計の十字架教会、スキージャンプ競技場とスキー博物館、シベリウス・ホール音楽堂、木工家協会の展示場「Pro Puu」などを訪問しまし た。
ヘルシンキでは、アールトのスタジオと自邸、フィンランドのデザインの歴史を一望にできるデザインミュージアム、「岩の教会」として有名なテンペリアウキオ教会(偶然聖歌隊コンサートを開催していました。)、現代美術館キアスマ、現代フィンランドを代表する建築家ユハ・レイヴィスカ設計のヴァッリラ図書館、郊外の保養地ヴィトレスクにある建築家エリエル・サーリネンの自邸などを見学しました。限られた時間の中で、フィンランドの近代から現代にかけての公共空間のデザインをかなり効率よく見て回れたと思います。
また、同じくヘルシンキ市内にある、フィンランドのデザイン教育・研究の中心であるアールト大学デザイン学部にも訪問し、各学部の様子に加え、メディアラボ、メディアファクトリーといった学術機関を訪ね、デザインと公共サービスや産業を結びつける最先端の活動の一端に触れました。
このように盛りだくさんの内容で、非常に充実した研修旅行でした。ここで紹介したデザイン関連施設以外でも、フィンランドの街には、公共サービスに洗練されたかたちでデザインが生かされている例がたくさんあります。今回研修に参加した学生諸君が、そういったものにじかに触れる体験から、本学科が目指す「本当の意味でのよい暮らしのためのデザイン」を考えるきっかけをつかんでくれたのではないかと思っています。
また、上記学生研修に加えてラハティ応用科学大学(LAMK)との国際交流協定の協議を行うことができました。2013年度の協定締結に向けて、詰めの協議を行っている段階です。


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●学生によるプレゼンテーション

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●参加者とLAMK Heikki Saros氏(国際交流担当)

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●LAMKの学内の説明を受ける

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●エリエル・サーリネンの自邸ヴィトレスクHVITTRASK 訪問