室内空気質・換気・省エネルギーに関する国際会議に参加

5月下旬に東京ビックサイトで開催された国際会議IAQVEC2023 [The 11th international conference on indoor air quality, ventilation & energy conservation in buildings] に参加し、長年、共同開発研究に携わってきた、太陽熱利用型の空調換気・給湯システムの実在住宅への導入事例の実測結果について発表しました。

国際会議IAQVEC2023の開会式

国際会議IAQVEC2023の集合写真

このシステムでは、集熱器で集めた太陽熱を温水として貯湯槽に蓄え、給湯と空調に利用します。冬期には、床暖房と換気時の導入外気の予熱に、夏期には、約40~60℃での低温再生が可能なスポンジ酸化チタンを除湿材とした除湿ロータの再生に太陽熱が利用されます。さらに、フロンレスの間接気化冷却器を用いて夏期の換気時における導入外気の除湿後の冷却を行い、潜熱と顕熱の分離処理により高い除湿冷房能力と省エネルギーを達成できるという特徴があります。夏期の除湿冷房システムについては、2022年度に気候変動対策技術領域の環境技術として第3者機関によって実証され、先日、環境省により環境技術実証(Environmental Technology Verification:ETV)技術として承認されました。

太陽熱利用型の空調換気・給湯システムの概要(英語版)

太陽熱利用型の空調換気・給湯システムの概要(日本語版)