宮城の庭園史をめぐる[気仙沼煙雲館]2023.6.30

生活デザイン学科10研究室のうち、民俗文化・生活工芸・造家造景の3研究室でつくる「生活文化学ユニット」において、2023年度は大学院2年生(造家造景)、学部4年生(民俗文化)の2名が、日本庭園の研究に取り組んでいます。

写真は、気仙沼市にある名勝、煙雲館・鮎貝氏庭園。伊達治世のはるか以前から、現山形県白鷹町の鮎貝城に居住して同地方を治めた鮎貝家は、幾多の歴史をのりこえてこの地に落着。気仙沼湾を南東に見下ろす斜面地に築かれたこの庭は、巨大な亀島(中島)のある池泉回遊式庭園です。

著名な歌人・国学者である落合直文は、元名を鮎貝盛光と称し、当家の出身。ほかにも多くの偉人を輩出している屈指の名家において、文学の聖地の一つともなっていることをご教示いただき、造景の意義に思いを馳せる旅路となりました。

造家造景|大沼研究室