塩竈学問所講座/浦戸諸島の石蔵調査

造家造景研究室

令和5(2023)年度の卒業研修において、SD賞(学科内優秀作品)に選ばれた以下の卒論(著者M.Yさん):

塩竈のまちなみ景観とその特色 -石造建造物と凝灰岩の地形・質感に着目して-

に関連して、当研究室では塩竈市文化財保存活用地域計画の調査部会に協力しています。

1/20にはシンポジウム「塩竈学問所講座」が開かれ、大沼もこれに登壇してきました。齋藤善之東北学院大学教授、平川新東北大学名誉教授をはじめ、錚々たる先生方からは古代・中世・近世を通観した壮大な講話がありました。いっぽう有形・現役資産を扱う建築分野では、利活用されながら、どのように評価し活用していくかが問われます。視点の異なる方々と論議することの重要性を再確認しました。

また、2/17には本学一番町ロビーで行われた第9回近代仙台研究会にて、塩竈石と岩蔵の形成過程に関する考察について研究報告を行いました。

3/6には、M.Yさんの研究を引き継ぎ、石造建築に関心を寄せるH.Fさんが本格調査を開始。

まだ寒風が吹きつけるなかで、岸本教授にも同行いただき、浦戸諸島の野々島と寒風沢島を歩きました。

とくに寒風沢島では多くの石造建築を発見。

たまたまお会いした地元の方からは、これらが主に海苔の乾燥庫として建てられたという話を聞くことができました。

地場の素材と生業の変容が独自の建築を生む。その断片が垣間見られた貴重な機会となりました。