熱中症リスクの実態調査

今年の夏も厳しい暑さでした。気象庁の報道発表資料によると、6~8月の日本の夏平均気温偏差は+2.36℃で、昨年と一昨年の+1.76℃を大幅に上回り、3年連続で最も高い値を記録したとのことです。気温上昇に伴い、熱中症による救急搬送者数が増加していることを踏まえ、環境調整分野では卒業研修の一環として、屋内外の空間における熱中症リスクの実態調査を行っています。一昨年度はペデストリアンデッキを含む仙台駅周辺の歩行空間、昨年度は中学校の体育館、本学のサッカー練習場、ユアテックスタジアム仙台の観客席の調査を行いました。例えば、正午頃のサッカー練習場の人工芝の表面温度が約45℃まで上昇していた点、夜の試合でも満席に近い観客からの発熱によりスタジアムの観客席の気温が外気温より約6℃高かった点など、熱中症リスクが高まっている実態とその要因について明らかにしました。今年度は本学の準硬式野球部の練習拠点である青葉山総合グラウンドで調査を行っています。

環境調整分野 高木研究室

ユアテックスタジアム仙台の観客席(可視画像)
ユアテックスタジアム仙台の観客席(熱画像)
東北工大青葉山総合グラウンド 準硬式野球部の練習の様子
東北工大青葉山総合グラウンド WBGT計による実測調査

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